My favorite MOLESKINE
真っ白なモレスキンを手に入れた。
忙しさに追われて、あんなに楽しんでいた“ほぼ日手帳”さえも書かなくなって、思えばずいぶんとひさしぶりに想いを吐き出そうという気持ちになった。
その理由は、だいたいわかっている。
ひとつは、きのうかおととい、ネットで
読書をする、ということは、時間の浪費。
インターネット、テレビも然り。
他人の考えに洗脳されて、自分の頭で考えることができなくなる。
という内容の記事を読み、すごく印象的だったのだ。
これは、私の心にガーーーンと響いた。
まさに、今の自分それだ、と。
書きたいことが出てこない=自分で“ちゃんと”考えることをサボっている証拠にほかならない。
軽くショックを受けつつも、本、とくにエッセイやハウツーものの類いはシャットアウトしよう、と決意。
そして、ふたつめ。
今の話とまったく矛盾するが、かなりひさしぶりに小説を読んだからだ。
こないだ街で映画の告知を見て、おもしろそう!と思った。
“最後の5分ですべて覆される”というキャッチコピーと、主役の二人よりも脇をかためる俳優陣に心踊った。
5月23日公開。
でも、あまりに気になって、いっそ本、読んじゃおっかな、と、めずらしく小説を手にする気になった。
でも、いかんせんふだん小説を読まないものだから、億劫で手を出してなかったのだけど、今朝ついに、読んでみようという気になった。
“本を読まない”と決めた気持ちと、それに逆行する“小説を読んでみよう”という気持ちの、まったく逆のこのふたつの展開。
と思いきや、ここには大きな意味があったことにさっそく気づいた。
この小説、というか、この、乾くるみさんという作者、とにかくボキャブラリーが豊か?といったらいいのか、書いてある内容じたいは、何気ない、淡々とした日常なのに、その光景がものすごくあざやかに目の前に浮かんでくるのだ。
まるで、その場面をスクリーンで観ているかのように。
スゴい描写力、なのか、それともただたんに重箱のスミをつつくように、こまか~く描写しているだけなのか…?
そんなことよりも、淡々としているのに、そのちょっと先がどうなるのか気になって、とにかく読みすすめてしまいたくなる。
おもしろい、というのとは違う、ジワジワと引き込まれていくこの文章力、なんだろうか?
そんなこんなで、朝の通勤のバスの中、わずか20分ちょっとの間に、私の心の奥底に眠っていた
『書きたい!!』
という欲望がいっきに呼び覚まされて、いまこれを書いている。
なにも小説を書きたい、というのではない。
自分の頭でちゃんと考えたことを、文章としてちゃんと表に出したい、という願望。
で、この文面、何に書いてるか?
それが、あの白モレスキンなんですね~(* ̄∇ ̄)ノ
ここ何ヵ月か、持ってるくせに買いたくなる“モレスキン買いたい病”と幾度となく闘って、なんとかこれまで勝利をおさめてきたのに…
この、書きたい気持ちを、迷いなく綴っていく1冊が欲しい!
気づいたら、フラフラ~ッとTSUTAYAのモレスキンコーナーで物色しているワタシ。
いつもだったら、ぜったいスタンダードの黒を選ぶけど、今日はこの白モレスキンがやたらと気になる。
自分のいつわりない気持ちを、真っ白なキャンバスに描いていくようなイメージで綴っていきたい。
ということで、初の白モレスキンにしてみた。
帰宅して、ニヤニヤと眺めてみる。
すごく綺麗。
これ、モレスキン使い始めに必ずする儀式。
表紙を開いたところに、好きな写真とかポストカードとか、シールとかを貼る。
これにしてよかった、と、白い表紙を眺めながら悦に入る。
…なんて、
さも大事な1冊!!
みたいにきこえるけど
こんなのも
こんなのも
ほかにもいろいろ取り揃えております(笑)